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古早味紅豆丸

古早味紅豆丸

昭和の紅豆丸(ホントーウアン)

 

こし餡と砂糖で出来た紅豆丸は、一見和菓子のふぶき饅頭のように見えるが、食べてみるとしっかりとコシが残されて、意外な食感と、台湾と日本は似たようで違うのが興味深い。

 

台湾の日本植民地時代〜60年代にかけて贅沢なお菓子が、今はレトロ駄菓子として知られています。昔の時代では、砂糖と小豆(紅豆=小豆)は高級品の代表として、物資が乏しかった時に生まれた素朴で飽きない味のお菓子。台湾のおばあちゃんたちが懐かしくなる一品。

 

台湾茶だけでなく、コーヒーにも合います。

甘さ控えなので、深煎りコーヒーよりも浅煎りコーヒーに合います。

 

 

台湾はサトウキビの栽培に適切な土地で、清の時代から日本植民地時代(1895年日清戦争の後)に入って、砂糖はずっと専売制の項目でした。外国に輸出すれば沢山の外貨が稼げる、という大きな利益を持つ原材料だったので、一般の人は自由に販売することができませんでした。そのため、キビ砂糖の生産大国なのに、一般の市民にとって砂糖=高級品のイメージが強かったのです。

 

そして台湾の小豆は日本植民地時代に入ってから日本人により台湾に種を持ってきました。元々台湾に存在しなかった食べ物は、日本のお料理や食文化と一緒に台湾にやってきました。しかし、台湾の天気は小豆に暑すぎて、栽培はうまくいかなかったのですが、戦後の50年代からは品種改良の技術も進んで、ようやく台湾で小豆の大量生産ができたのです。

 

紅豆丸は日本統治時代から「貴族のお菓子」と呼ばれていました。砂糖も小豆も貴重な時代では、貴族が食べるようなお菓子でしたが、栽培の技術が進んで、庶民的な食べ物になりました。

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