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執筆者の写真Pin-chun Lin

【2024年5月号】初夏は、三峽の青心柑仔白茶で涼しく過ごそう。

更新日:7月7日

白茶の香りは清新で淡雅で、落ち着いた木の香りが漂います。

発酵度が低いため、茶の色も淡く、それ故に白茶と呼ばれています。

白茶は淡く微甘な味わいで、とても爽やか。

カフェイン含有量が低く、胃に刺激を与えず、睡眠に影響しにくい点で多くのファンがいます。

また、発酵度が低く、緑茶と同じく、白茶は漢方では涼性に属し、身体の熱をとる効能があるようで、蒸し暑い夏にオススメです。

揉捻されていなく、茶葉が乾燥されてから、長期保存後でも味に様々な変化が現れ、年を経るごとに茶の香りの変化を楽しむことができます。



台北の西側にある三峡地域での茶の栽培の隆盛は、初期のこの地域の移民が福建省の茶の産地である安溪から多くやってきたことに関連しています。地域住民は茶の栽培や焙煎の経験を持っており、加えてこの地域の気候と山岡の地形が茶の木の成長に適しているため、茶の木の栽培を推進することができました。



地域の役所と農協は、この地で3種類のお茶のコンテストを毎年挙げることで三峽茶の知名度を上げています。


①碧螺春:「碧」とは外観が碧綠で清澈で、翡翠色のような翠緑色であることを指し、「螺」とは揉捻された後の茶芽の外形が細かく曲がりくねり、白毫が覆っており、さらに「春」は春分から清明前に摘んだ若く心芽を含んだ茶の芽を加工した緑茶を指します。碧螺春の収穫期は毎年3月から12月で、特に3〜5月と10〜12月に生産されたものの品質が優れています。茶の味わいは清雅で繊細な香りがあり、口に含んだ後は清新な甘みがあります。2007年、農委会が初めて行った全国の十大名茶の競技会では、三峡碧螺春が注目を浴び、十大名茶の1つに選ばれました(2021年3月号に紹介)。


②蜜香紅茶:地域特有の茶種「青心柑仔」を使用し、小さい緑の葉蝉が茶の芽を刺し、または涎をつけた後の茶の芽を使用して製造され、蜂蜜のような香りと自然な甘さが特徴です。収穫期は主に6月から9月です(2023年10月に紹介)


③白茶:重く萎凋し微発酵した茶であり、茶の若葉には銀白色の毛心があるため、白茶と名付けられています。三峡の白茶は青心柑仔の茶木品種を使用し、涼しい気候下での収穫と加工に適しており、殺青や揉捻は必要なく、しなやかな新芽を見ることができます。これにより、自然な香りが漂います(2024年5月号)。


白茶の伝統的な製法は、背中に多くの毛が生えた新鮮な芽葉を摘み取り、揉み込まずに自然乾燥またはウィルティングによって製造することです。茶葉の製品は完全な芽葉であり、白い毛で覆われており、銀色のような白色であり、緑の面と白い底または青い空と白い地をしているため、白茶と呼ばれます。製茶技術の中で、萎凋(ウィルティング)は白茶の製造の重要な技術であり、白茶の色、香り、味わいを形成する主要な要因です。茶の若葉は40時間以上萎凋され、水分の蒸発により、細胞内の水解酵素の活性が促進され、タンパク質はアミノ酸に、デンプンは糖類に分解されます。したがって、長時間の萎凋プロセスは、多くの香りと溶出性成分の変化を促進し、杏色で苦味がなく、さわやかで甘い白茶の独特の風味を形成します。




白茶は摘み取りの度合いによって4つの種類に分けることができ、新梢が太く一芽から作られる白毫銀針、白牡丹(摘み取りが始まった一心二葉茶芽から作られる)、貢眉(春の終わりに一心二、三葉を摘んで作られる)、そして壽眉(新しい葉を一心一、二葉摘み取り、心芽を取り除き、芽葉を分け、新芽を白毫銀針に、葉を壽眉にする)。



したがって、白茶の生産品質は、茶葉の摘み取りの度合いと萎凋の時間の制御に極めて依存しています。白毫が顕著なことが外観で重視される白茶を考慮すると、茶芽は茎と一緒に自然に広がっている必要があります。白毫が顕著な茶芽の原料を適切な時期に手で摘み取る必要があります。現在、台湾の碧螺春の摘み取り方法は、一心二葉が使われることが多く、白牡丹の摘み取り方法に似ているため、摘み取りの熟練度、収穫量、農民の収入を考慮すると、白牡丹というグレードは三峽の白茶に一番適していると考えられ、推進されています。




今回の茶菓子は、「情人果」という、酸っぱい土マンゴーで作られた、マンゴーの砂糖漬け。酸っぱくて甘いのは、「恋の味」に似ていて「情人果」(恋人の果物)と名付けられた。


台湾のマンゴーは、3月から青い土マンゴーが市場で見かけるようになり、5月からはアップルマンゴー、その次は、西施、玉文、金煌、夏雪、烏香、萬清香、曼文、凱特、  海頓、金蜜…など、という15種類以上の品種が、10月まで続々と出てきます。

実際、生で台湾から日本に輸出できるのは、アップルマンゴーという品種しかなく、その他の品種のマンゴーは残念ながら台湾現地でしか味わえないのですが、ドライフルーツなら郵送できるため、これからは少しずつ違うマンゴーや台湾の美味しいドライフルーツ を紹介したいと思います!どうぞお楽しみに!



【月1の台湾茶通信】ちょっと台湾2024年5月号、募集が始まりました!


・台湾茶|三峽白茶

三峽エリアで近年こっそりと生産される白茶。地元在来種の青心柑仔を全て手摘み、手作業でできた台湾茶通しか知らない希少な逸品。

・茶菓子|情人果

土マンゴーという品種の酸っぱいマンゴーを、台湾では砂糖漬けで保存食に。酸っぱくて甘いのは、「恋の味だ」と言われて「情人果」(恋人の果物)と名付けられた。



ちょっと台湾|セットの中身

A.今月の台湾茶(3回分)+月刊誌  NT$270

B.今月の台湾茶(1回分)+茶菓子(1回分)+月刊誌  NT$270

C. 今月の台湾茶(3回分)+茶菓子(3回分)+月刊誌  NT$370

※それぞれ一回のみとサブスクプランが選べられます



★応募〆切は4月20日まで

★本場台湾より4月末までに発送、日本のお家に5月10日までに届きます




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