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執筆者の写真Pin-chun Lin

まだ知られていない岩韻を感じる文山包種茶を、余寒の続く2月に楽しみましょう。

まだ知られていない岩韻を持つ文山包種茶を、余寒が続く2月に楽しんでみませんか?

中国茶の中でも特に知名度の高い烏龍茶、武夷岩茶。その台湾バージョンともいえるお茶が、今、新しいブームとしてひっそりと飲まれています。実は、台湾ではプーアル茶などの黒茶を除き、中国の緑茶、烏龍茶、紅茶などは輸入禁止となっています。そのため、台湾でこれらを飲む機会はほとんどなく、中国茶を模した台湾独自の試みが生まれています。


文山包種茶の産地である坪林は、台湾茶の歴史ある産地のひとつで、多くの珍しい茶樹品種が育てられています。今回ご紹介する岩韻包種茶は、坪林の石が多い土壌で育った肉桂種の茶葉を使用。まず文山包種茶として製茶し、その後武夷岩茶の焙煎方法で再加工しました。ほんのりと感じられるミネラル由来の塩味が、武夷岩茶特有の「岩韻」を彷彿とさせる深い味わいを生み出しています。

岩韻包種の茶畑@坪林

このお茶を製茶したのは、1921年創業の「祥泰茶荘」4代目当主の馮懷謹さん。3代目の馮明忠さんから技術を引き継ぎ、20年間の努力を経て信頼を得た、現在の茶荘を支える職人です。


「祥泰茶荘」4代目当主の馮懷謹さん


肉桂種という知名度の高い品種を使用し、坪林の石が多い土壌で育てることで岩韻を引き出しました。軽い発酵の一般的な文山包種茶とは異なり、中発酵で仕上げられ、焙煎前には約半年から1.5年間寝かせます。焙煎温度や時間は、茶葉の状態と季節を見極めて決定されます。岩韻包種茶の場合、最終的に135℃で合計20時間前後焙煎。これは一気に行うのではなく、何日もかけて冷却と焙煎を繰り返し、仕上げるという手間のかかる作業です。焙煎中は1時間ごとに茶葉の状態を確認し、職人の細やかな技術と注意が求められます。

冬にぴったりな焙煎烏龍茶。武夷岩茶の岩韻を思わせる文山包種茶を、この季節にぜひお楽しみください。


武夷岩茶と同じ焙煎方法で仕上がった文山包種茶



 


【月1の台湾茶通信】「ちょっと台湾」2025年2月号、応募受付開始!


・台湾茶|岩韻包種

坪林の石が多い土壌で育てられた肉桂種の茶葉を文山包種茶として仕上げ、その後、武夷岩茶の焙煎方法で再加工しました。わずかに感じられるミネラル由来の塩味が、武夷岩茶特有の岩韻を思わせる深みのある味わいを引き立てています。


・茶菓子|​核棗糕(黒棗とクルミのスイーツ)

たっぷりの黒棗ペーストに蜂蜜を加え、香ばしくローストしたクルミをふんだんに混ぜ込み、最後に水飴で包みました。弱火でじっくり煮詰めて引き出した濃厚な棗ペーストの香りと、豊かな油分を感じるクルミの食感が絶妙。ほんのり甘く、しつこさのない上品な味わいです。この核棗糕は、ナチュラルフードを手掛ける大手食品メーカー「義美」が製造しており、台湾の旧正月の時に必ず出る台湾茶のお供。



 

ちょっと台湾|セット内容

A.今月の台湾茶(3回分)+月刊誌 NT$270

B.今月の台湾茶(1回分)+茶菓子(1回分)+月刊誌 NT$270

C.今月の台湾茶(3回分)+茶菓子(3回分)+月刊誌 NT$370


※単品購入・定期購入の選択可

■すべて税込・送料込

■今月号の月刊誌付き(台湾茶紹介、産地のストーリー、豆知識やレシピ、淹れ方動画QRコード、台湾音楽プレイリストなどが掲載)


★応募締め切り:1月20日まで

★期間・数量限定(先着100セット)

★台湾より1月末発送、日本には2月上旬にお届け(1月25日から台湾の旧正月休暇に入るため、それまでに全て荷造りし発送を完了いたします。お早めのご応募をお願いいたします)


応募専用ページ:






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