蜜香茶とは、ウンカに噛まれたことによって甘い香りがするお茶のことのため、その茶葉を使って緑茶にも烏龍茶にも紅茶にも作られます。
近年、茶業改良場は積極的に蜜香茶の新たな種類を開発し、東方美人茶以外に、蜜香綠茶、蜜香紅茶、貴妃茶、蜜香紅烏龍などが注目度を集め、消費者にも高く評価され、有機栽培の推進により生まれた新しい台湾茶の分類とも言えます。これらの蜜香茶は、世界中でまだ多く作られていないため珍しいものと言われています。
甘みと爽やかさのある「蜜香綠茶」
緑茶と言えば、健康的なお茶のイメージが強く、その理由は、緑茶に豊富に含まれる「カテキン」成分です。多くの研究報告は、カテキンが抗酸化、抗老化、がんの予防、抗菌など、健康に良い効果があることを証明しています。緑茶は非発酵茶であり、カテキンが最も豊富に含まれています。ただし、加工過程で破壊が少ないため、一般的には明確な「茶臭い」や「生の茶葉の香り」といった強い匂いがあり、多くの台湾人が緑茶の味わいが強すぎると言い、烏龍茶ほど人気がない理由となります。「蜜香綠茶」は、このような緑茶が持つ「茶臭い」や苦みといった欠点に対処し、茶の風味は非常に甘く爽やかでアミノ酸含有量が非常に豊富で健康効果を兼ね備えた新しいタイプの緑茶です。
女王が名付けた「東方美人茶」
東方美人茶にはもう一つの名前、白毫烏龍とも呼ばれています。若い芽先の茶葉を白毫と呼び、まだ緑になっていないうちに採られ、新芽が多ければできたお茶に白い部分も多くなり、上等物にランク付けられます。ある遥かな伝説によると、当時台湾でお茶の貿易をやっていたイギリスの商人が、イギリスの女王に白毫烏龍茶を献げ、女王様が凄く気に入り、コップの中の茶葉をじっと見ながら、これはまさに「東方からの美人だ (Oriental Beauty)」と喜んでいたそうです。その後、Oriental Beautyが中国語に訳され、東方美人茶という名が生まれたそうです。
豊かで濃厚な「貴妃茶」
凍頂烏龍茶は「余韻」が最も豊かな茶と称され、東方美人茶はすべての茶の中で最も「風味」がある茶とされています。これら2つの有名な台湾茶にはそれぞれ特徴があり、優れている点が異なります。凍頂烏龍茶の「余韻」と東方美人茶の「蜜香」を組み合わせることができたのは、近年南投茶産地で人気の「貴妃茶」です。ウンカに噛まれた茶葉を凍頂烏龍茶の作り方で作られた貴妃茶は、烏龍茶に甘い花蜜の香りが付けられて面白い味わいを持っている台湾茶であります。
優雅で美しい「蜜香紅茶」
伝統的な紅茶は濃厚な風味を持っており、香りにはあまり重要性が置かれていませんでした。台湾茶業改良場の台東支場は、ウンカによって噛まれた茶葉を使用して、「蜜香紅茶」を開発しました。蜜香紅茶は、紅茶の風味に重点を置くだけでなく、優雅な香りの品質を向上させ、冷たくても熱くても楽しむことができ、特に冷たく飲む時に蜜香がより豊かに感じられます。現在、蜜香紅茶は花東地域の特産茶となり、特に花蓮県瑞穗郷の舞鶴村で生産される蜜香紅茶は非常に優れた品質を持っており、花蓮県を代表する茶となっているが、三峡エリアの蜜香紅茶も近年特殊な品種の香りと味わいで人気を集めています。
焙煎で香ばしい「蜜香紅烏龍」
紅烏龍茶は、茶業改良場台東支場によって2008年に開発された新しい特産茶であり、導入後、消費者から多くの好評を得ました。烏龍茶と紅茶の加工方法を組み合わせて新しい種類の茶葉を製造したもので、発酵度は烏龍茶の中で最も高く、焙煎もかけられています。紅烏龍茶は、黒くて丸い外観を持ち、茶湯は鮮やかなオレンジ色で紅茶のような風味があります。茶の質は厚く、熟成したフルーツの香りが広がり、冷たくても熱くても楽しめ、特に冷たく飲む際にさらに甘く感じられます。紅烏龍に製作するための茶葉の条件が季節、品種、害虫などの要因に影響を受けにくいため、茶園は農薬を散布する必要がなく、無農薬でウンカによく噛まれて蜜香紅烏龍がよくできます。
以上は台湾でよく見かける蜜香台湾茶でした。もし、他の蜜香茶を飲んだことのある方、皆さんに美味しい台湾茶の情報をシェアお願いします♪
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