top of page

自然の不思議な力で生まれた、台湾東方美人茶。

更新日:3 日前




東方美人茶の特徴


夏は特に虫の繁殖が多く、虫害が多いため、伝統的な烏龍茶の製造には不向きな時期ですが、ウンカ(小緑葉蟬)という虫に噛まれた茶葉は発酵が進み、不思議な甘い香りを放ちます。この甘い香りは実は、茶の木が自分を守るために出すシグナル。甘い香りは、ウンカを捕食するクモを引き寄せ、自らを守るという自然の不思議なメカニズムによるものです。

農薬の匂いがあるとウンカが寄り付かないため、農薬の使用ができません。

東方美人茶は現在、夏の代表的な台湾茶となっていて、セカンドフラッシュの最高級ダージリン茶も同様にウンカの作用で上品な味わいを生み出し、欧米でも台湾の東方美人が注目を集めています。


東方美人茶の品質は、ウンカの数に左右されます。特に端午節前後にウンカが最も多くなり、この時期に作られた茶は最高品質となります。坪林・石碇の茶農は5月に初めて東方美人茶を収穫し、6月から8月にかけて1〜2回追加で収穫します。


一般的に、東方美人茶は特定の「作り方」によって生産され、様々な品種や地域で作られることができます。東方美人茶として成立する条件は以下の通りです:


1. ウンカに噛まれたこと

2. 萎凋と発酵(酸化)の程度が一般的な烏龍茶よりも高いこと

3. 靜置回潤などの東方美人特有の工程を経て作られたもの


東方美人茶の三大産地


かつての主な産地は、新北市の坪林や石碇、新竹や苗栗の客家茶区でした。近年、市場の需要が高まる中で、南投の竹山や鹿谷でも生産量が増加しています。


新北市坪林区・石碇区

この地域の茶園は翡翠ダムの集水区域に位置し、降水量が豊富で気候が湿潤です。収穫期は5月から8月に集中しており、14日以内の新芽を使用します。主な茶樹品種は青心烏龍、白毛猴、慢種、台茶12号などで、味わいが濃厚で品種の多様性があります。茶農は東方美人茶を「蜒仔茶」や「紅茶」と呼ぶことが多いです。


新竹県・苗栗県茶区

毎年4月から11月にかけて生産され、主な茶樹品種は青心大冇です。この地域は伝統的な東方美人茶の産地で、「膨風茶(椪風茶)」や「白毫烏龍茶」とも呼ばれています。


南投茶区

産地は竹山、鹿谷、仁愛郷に位置し、毎年5月から9月に生産されます。主な茶樹品種は青心烏龍と台茶12号で、「貴妃茶」、「美人茶」、「碰風茶」または「涎仔茶」とも呼ばれます。


東方美人茶の産地として、新竹の「峨眉」が最高級であるとの一般的な認識があります。この地域では、人口の少ない小さな町の中で、多くの人が製茶業に従事しています。最高級の東方美人茶は、もはや飲むためのものではなく、賞を取るためのものとして作られ、芸術品のような存在とされています。


今回使用する東方美人茶は、新竹の「峨眉」にある楊隆茶園の楊瑞隆さんの作品です。楊瑞隆さんは1957年生まれ、新竹県東方美人茶コンテストで頻繁に優勝する存在です。彼は幼少期から父と兄に師事して製茶の手法を学びましたが、本格的に茶業に身を投じたのは25歳からです。彼は名だたる師から製茶の要領を学び、2004年に自身の茶園ブランド「楊隆茶園」を立ち上げました。彼は2010年、2013年、2015年、2019年に新竹県東方美人茶コンテストで特等賞を受賞し、高い入賞率と多数の受賞歴を誇っています。

珍しいチャンスを逃さず、ぜひ試してみてください。



東方美人茶の購入についてのアドバイス


質の高い東方美人茶は、黄色、赤、褐色、白色が混ざり、甘い香りがします。

発酵度は80〜90%で、茶湯の色は赤に近いです。味は紅茶のようなまろやかさと、烏龍茶の爽やかな香りを兼ね備えています。東方美人茶はウンカの繁殖を必要とし、手摘みで収穫し、複雑な製法を経るため、非常に安価になることはありません。


東方美人茶のよくある質問Q&A

東方美人茶の由来は?

伝説によれば、この茶は商人によって英国に持ち込まれ、後に英国女王に献上されました。女王はこの茶を非常に気に入り、「Oriental Beauty Tea」という名前を付けたと言われています。しかし、英国女王がこの名前を付けたという証拠や文献は確認されていません。それにもかかわらず、「東方美人茶」という美しい名前は広く知られています。


東方美人茶は紅茶ですか?

東方美人茶は白毫烏龍とも呼ばれるため、紅茶ではありません。発酵度が75〜90%と高いため、茶の色は赤みを帯びていますが、完全に発酵していないため、烏龍茶に分類されます。


夏の東方美人茶にピッタリの茶菓子を見つけました!東方美人茶は、よくマンゴーやライチの香りがするため、ひんやりな台湾ライチのゼリーを一緒に頂きましょう!

東方美人茶を水出し、または濃くしてアイスで準備して、そしてゼリーをよく冷やして一緒に食べると、とても幸せなひとときとなり、濃厚なトロピカルフルーツの味が、口の中で爆発!


 

【月1の台湾茶通信】ちょっと台湾2024年8月号、募集が始まりました!


・台湾茶|新竹峨眉東方美人茶

台湾の中でもトップブランドである新竹峨眉の東方美人茶。

​有名な製茶師「楊瑞隆」による作品、まるで芸術のような五色茶。


・茶菓子|ライチゼリー

台湾の美味しいライチを使った夏にピッタリなフルーツゼリー。


ちょっと台湾|セットの中身

A.今月の台湾茶(3回分)+月刊誌  NT$270

B.今月の台湾茶(1回分)+茶菓子(1回分)+月刊誌  NT$270

C. 今月の台湾茶(3回分)+茶菓子(3回分)+月刊誌  NT$370

※それぞれ一回のみとサブスクプランが選べられます


★応募〆切は7月21日まで

★本場台湾より7月末までに発送、日本のお家に8月10日までに届きます


応募は専用ページにて👇👇


お待ちしております☺️

商品について質問がありますか?

bottom of page